高卒採用と大卒採用のメリット・デメリットとは?違いを徹底解説!
若い人材を採用するための選択肢の一つとして、新卒採用があります。
しかし、新卒採用と言っても、高校生なのか、専門学生なのか、大学生なのか、そのターゲットはさまざまです。
そこで今回は、新卒採用の中でも代表的である、高卒採用と大卒採用について、それぞれのメリット・デメリットを交えながら解説いたします。
新卒採用とは
そもそも、新卒採用とはどのようなものなのでしょうか?
新卒採用は、まもなく高校を卒業する予定の高校生や、大学を卒業する見込みの大学生を採用することです。
アルバイトの経験がある学生もいますが、基本的には就労経験が無い、浅いため、入社してから仕事の仕方やビジネスマナーなどを学んでいかなければなりません。
そのため、経験豊富で即戦力となる人材を採用したい場合には、新卒採用ではなく、中途採用に力を入れる必要があるでしょう。
ただ、新卒採用にもおおくのメリットが存在しています。
2章移行では、新卒採用のメリット、デメリットついて、高卒採用と大卒採用に分けて解説していきます。
高卒採用のメリット・デメリット
高卒採用は、高校を卒業予定の高校生を採用するという採用方法になります。
少子高齢化が進み、若手人材の確保が難しくなっていることから、高卒採用に取り組み始める企業は増加傾向にあります。
では、実際に高卒採用にはどのようなメリット、またデメリットがあるのでしょうか?
高卒採用のメリット
① 内定辞退が起きにくい
一つ目のメリットは内定辞退が起きにくいという点です。
高卒採用には、「一人一社制」というルールがあり、基本的に高校生は1社しか応募をすることができません。
そのため、企業側から内定をもらったら、辞退することなくそのまま就職することがほとんどになります、数十社の企業に応募して、その中から就職先を選定する大卒採用とは違い、内定辞退が起きにくいという点は、計画的に人員体制を整備する上でメリットとなるでしょう。
② 低コストで採用できる
二つ目のメリットはコスト面です。
高卒採用の募集活動は、ハローワークの求人票を通じて行われます。
そのため、求人メディアにお金をかけて採用するような中途採用や、大卒採用よりもコストがかかりにくいです。
もちろん、高卒採用に注力するのであれば、メディアへの露出や、採用パンフレットの作成なども必要にはなりますが、それでも他のターゲットを採用するのに比べたら低コストに押さえることができるでしょう。
採用に大きな投資ができない企業でも、若手人材を採用できるチャンスがあるという点でも、高卒採用は魅力的と言えます。
③ 吸収力の高い人材を採用できる
三つ目は人材の質です。
高卒採用で採用するのは、高校生になるため、ビジネスマナーやスキルなどは、即戦力と言えるレベルにはありませんが、その分ポテンシャルに満ち溢れています。
丁寧に教育をしていけば、数年後には会社を引っ張るような人材になってくれるかもしれません。
人が足りないからという理由ではなく、長期的な視点を持って採用したいと考えている企業にとっては、高卒採用はおすすめの選択肢と言えるでしょう。
高卒採用のデメリット
① 離職率が高い
一つ目のデメリットは離職率の高さです。
中途採用や大卒採用と比較すると、高卒採用で採用した人は早期離職を選択する可能性が高いです。
早期離職の要因の一つは、入社前と入社後のギャップです。
高卒採用の応募に使うハローワークの求人票は、白黒のテキストベースとなっており、会社の雰囲気などを十分に伝えることが難しくなっています。
そのため、入社前に思い描いていた企業像と、入社後の実際の現場の間にギャップを感じてしまい、辞めてしまうケースも少なくありません。
こういったリスクを事前に把握し、入社前、応募前から自社の情報をしっかり伝えることが重要になります。
② 人材の選定がしづらい
二つ目は人材を選定することが難しいという点です。
高卒採用では、応募してくれた高校生のことを基本的には100%採用することになります。
なぜなら、高校生としては「一人一社制」というルールの中で就職活動を行っており、不採用通知を出すことは、その高校生の唯一の選択肢を潰してしまうことになるからです。
もちろん、不採用通知を受けた後に、二次募集が実施されるため、完全に就職の道が閉ざされるわけではないですが、このケースはまれです。
また、仮に応募してくれた学生を不採用にし、別の学生を採用しようとしたとしても、不採用を出したという実績から、先生から学生を紹介してもらえなくなる可能性もあります。
今後の関係性を維持するという観点からも、優秀な学生をじっくり選んで採用するということは難しいでしょう。
③ 即戦力人材は採用できない
三つ目は、即戦力としての活躍は期待できないという点です。
就労経験が浅い高校生を採用するということは、活躍してもらうためには教育が必要不可欠です。
工業高校や、商業高校出身であれば、その知識を活かすことができますが、普通科出身の学生であれば、基本的な業界知識から、ビジネスマナーにいたるまで細かく教育する必要があります。
高校生を採用する場合は。どのような教育体制をとり、いつまでになにができるように進めていくのかを、事前に細かく決めておくことが大切になります。
大卒採用のメリット・デメリット
ここまで、高卒採用のメリット・デメリットについて解説してきました。
では、同じ新卒採用でも、大卒採用と比べるとどのような違いがあるのでしょうか?ここからは、大卒採用のメリット・デメリットについて紹介していきます。
大卒採用のメリット
① 自社に合った人材を厳選できる
一つ目は、自社に適した人材を厳選できるという点です。
大卒採用は、高卒採用とは違い、採用プロセスを自社で自由度高く決めることができます。
面接だけでなく、グループディスカッションや、筆記試験などが例として考えられるでしょう。
つまり、自社が求めているスキルや特性を持った人材かどうかを、採用プロセスを通じて見極めることができます。
応募した学生をほぼ100%採用する高卒採用とは違い、ある程度厳選して採用できるという点で、大卒採用は魅力的であると言えるでしょう。
② 特徴のある人材を採用できる
二つ目のメリットは、特徴ある人材を採用できる可能性があるという点です。
大学で4年間過ごす中で、自分が興味のある分野の知識を含めたり、海外留学をしたりなど、様々な経験をしている学生が存在しています。
また最近であれば、デジタルに関する知識は大学生の方が強いというケースも非常に多いです。
このように、直接的なビジネススキルではないにしても、一芸に秀でている人材を採用するチャンスがあるというのは大きなメリットになるでしょう。
③ 企業ブランディングを図ることができる
大学生を採用するための採用活動では、多くの学生に向けて企業PRを行うことになります。
また、ユニークな認知活動を実施することができれば、メディアに取り上げられる可能性もあり、企業としての知名度の向上、信頼感の向上につながることも期待できます。
さらに、そういった企業としてのブランドを確立することができれば、翌年の大卒採用にもプラスの影響を与え、採用活動における良い循環を作り出すことができるでしょう。
大卒採用のデメリット
① 採用難易度が高い
一つ目は採用難易度の高さです。
若手人材の不足により、多くの企業が大卒採用に取り組んでいます。
また、学生は複数の企業に応募を出します。つまり、採用したいと思った学生に内定を出したとしても、最終的にその学生に選んでもらわなければ採用できない可能性もあるということになります。
このように、どんなに認知活動や、面接などを行ったとしても、採用に繋がらない可能性があるというのが、大卒採用の難しさであり、デメリットであると言えるでしょう。
② 採用コストが高い
二つ目が採用コストです。
大卒採用の場合、大手新卒系のWeb媒体や、合同企業説明会への出展など、採用成功に向けて様々なコストがかかります。
もちろん、中途採用でプロフェッショナルな人材を採用するよりは、コストは抑えられますが、高卒採用と比較すると、採用にかけるコストは高くなるでしょう。
また、一つ目のデメリットでも紹介した通り、採用に失敗してしまうリスクもあります。
採用できない可能性はあるが、コストをかけなければ採用できないというのは大卒採用に取り組む企業のジレンマかもしれません。
③ 離職率が高い
高卒採用でも述べましたが、同様に大卒採用でも離職率は高くなってしまいます。
就労経験が無い学生を採用する分、入社前と入社後でのギャップが生じて離職されてしまうというのはどうしても発生してしまいます。
ただし、高卒採用とは違い、大卒採用では求人票だけでのアプローチではないため、様々な採用ツールを駆使して、ギャップを埋めることができるように工夫することが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
一括りに新卒採用と言っても、高卒採用と大卒採用では採用プロセスなどが異なります。
それぞれの特徴を把握し、自社に適した採用の方法を探していくことをおすすめします。
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